英語
「中学までは得意だったのに，高校になってから急に難しくなった」こんな声が特に多く寄せられる教科が英語です。単語，文法，長文，英作文・・・学校から配布される教材の数は，他教科と比べても群を抜いています。たしかにそれらをすべて自分のものにできれば良いのですが，それならば上のような声は聞こえてこないはずです。
みなさんは，“高校英語は難しい”という思い込みに惑わされているように思うのです。
これは，そういう言葉でみなさんを煽る学校や既存の教育機関にも責任があります。思い込みが激しくなり，英語の学習にかける時間が多くなりすぎて，他教科に影響を及ぼすばかりでなく，英語自体も誤った学習のためにそれほど成績が上がらないという悪循環に陥っている人が多いようです。
英語は“言語”。すなわち意思伝達のツールなのですから，書き手（話し手）の主張を理解し，自分の主張を正確に伝達できることを目標とした学習法を提案します。具体的には，教師やあるいはCDとともに，教科書を正確な発音を心がけて繰り返し音読することで，単語も文法も読解力といっしょに身につけていきます。頭を鍛え，目を鍛え，耳を鍛え，口を鍛えて，意志伝達に必要な総合力を養いましょう。これができればセンター試験なんて簡単なものです。
〔田村〕
数学最近の高校数学は一言で表すと『乱暴』です。生徒がついてきているのか、ついてきていないのか・・。そんなのお構いなしのハイスピード授業を行い、その上問題集を何冊も買わせて、食い散らかしていく。課題の量も膨大です。生徒は数学だけでなく全教科頑張らなければなりませんから、当然疲れ果てています。受験戦争というものがそうさせているのだと思いますが、このままでは生徒がかわいそうです。(そもそもこの受験戦争が大きな間違いなのですが、ここでは触れないでおきます)
量をこなせば成績があがるというのは大きな間違いです。(しかし成績をあげるには、量をこなすことは大切です。つまり十分条件ですね。) 大切なのは『基礎の徹底理解』 これができていないと上積みは見込めません。ですから、当塾では教科書＋サブ教材１冊をやり遂げることに重点を置いています。教科書には数学の基礎となることが、わかりやすく、しかも系統的に書かれています。これほど勉強しやすく、身に付きやすい教材を簡単に扱ってしまうのはもったいない。『教科書の完全理解』を目指します。
基礎が固まれば、応用力は簡単に付いてきます。そこで必要になってくるのが、サブ教材。ただし１冊でＯＫ。それをやりきってください。(やりきることに大きな意味があるのです。)
そうすると大抵の大学の２次試験に対応できるくらいの力は付くはずです。東大の問題は難しいと思われがちですが、これほど基本を大事としている問題はなく、理解するとスッキリくるいい問題がほとんどです。
冒頭で述べましたが、今の高校授業の量は膨大すぎます。量に追われ、押しつぶされ、先が 見えなくなる前に上記の方法を試してみてはいかがでしょうか？
潰れそうになった多くの生徒を見てきたから言えることです。
〔濱田(將)〕
国語現代文，古文，漢文とも「教科書の完全把握」ができればまず大丈夫。語句の意味・漢字・文法は勿論，読解・大意とり。その他諸々。「教科書の完全把握」とはそういうこと。すべてに目を配り身につけることです。時には速読を，時には精読をと読み方を変えるのも面白い。教科書が退屈になった頃，初めて「センター」や「２次用」の過去問をやってみて下さい。自信がもてるはずです。今までのやり方が間違ってなかったと…。
「急がば回れ」はやはり金言です。
〔塾長〕
物理自然科学の最も根幹をなすのが物理です。数学が物理学の発展を後押しし，物理学の新しい成果によって豊かな科学文明が繁栄し，思想界にもパラダイムシフトをもたらしたことは歴史的な事実となっています。そのような中で，近年多くの日本人物理学者がノーベル物理学賞に輝いたことは実に誇らしいことです。自然を愛し，自然界の背後にひそむ普遍的真理を探究したい人は，ぜひとも物理を学びましょう。物理は簡単です。ポイントさえ理解できれば，センター試験で満点をとるのも夢ではありません。自然法則は決して裏切らないのですから……。
[別役]
化学「モルを制する者は化学を制す」――化学の基本は割合です。化学反応式を伴う問題では，ほとんどの場合，物質量の計算が必要になってきます。比例式を使ったやり方は手間がかかるので，センター試験でも時間のロスになり，お勧めできません。当塾グループでは小中高を貫くシンプルで合理的かつ速いやり方を教えています。それから，有機･無機を問わず出てくるさまざまな化学変化や構造式等……。なぜ，そうなるのかという理屈が分かれば，丸暗記しなくてもいいことが多々あります。化学で９割以上の得点を目指してみませんか？
[別役]
生物理科の中でも，とりわけ生物は“暗記科目”という認識が強いようです。たしかに丸暗記でも学校の定期テストでは点が取れてしまうし，“勉強している気分”にはなれると思います。
しかし，丸暗記では当然真の理解は得られず，少しひねった問題に出くわすとたちまち手が出せなくなる（遺伝・実験・考察問題などは特に）。心当たりのある人はわりと多いのではないでしょうか？同じことを勉強するなら，一つ一つきちんと理解してから覚えていくのが良いに決まっているし，１問でも多くの問題が解けるに越したことはありません。
まずは教科書の完全理解から始めましょう。やたらと分厚い参考書を広げて，いつまでたっても細胞・組織のあたりをうろうろしている高校生がいるようですが，必要十分な内容の教科書を一冊完全に理解すれば，高校生物はマスターしたも同然。あとは学校で配布されたテキスト等で知識の定着と応用力の強化を図れば，もう問題なし。理解の補助となる図や表は，イラスト集（貸し出し可）でチェック。高校生物はせいぜい２～３冊の本やテキストで十分であ り，あとは１つでも多くの知識をモノにしたいというみなさんの貪欲な姿勢と，分かりやすい授業の相乗効果で大学入試は（医歯薬獣医系，東大，京大も含めて）攻略できるのです。
〔田村〕