My Pace 2006.11.8

塾帰りのコンビニに注意警報 ── 夜の犯罪に巻き込まれないように！

　かつてアメリカで，「子供たちの落ち着きがないのは，インスタント食品や菓子類などの食品添加物の影響ではないか」との観点から実験が行われた。実験はいたって単純なものである。落ち着きのない子供たちを集めて，間食を一切取らないようにさせたのだ。それによって子供の行動に改善が見られ，落ち着きを取り戻したのは全体の50％。改善が見られなかった残りの50％は，間食抜きの生活に途中で挫折してしまった者たちであった。
　最近コンビニエンスストアーで中学生をよく見かける。中には当塾生もいて，律儀にあいさつをしてくれることもある。塾帰りに寄り道をしないようにとの指導はしているものの，塾生を送り出した後，彼らが何をしているかまでは監視しようがない。また，そんなことまでしたら生徒も息苦しくて嫌になるだろう。ただ，気にはかけているので，授業終了後，コンビニや近くの公園をのぞいて，まだ塾生がいたらすぐに帰るよう声がけすることもある。当塾の授業終了時刻が，夜10時頃までには帰宅できるようにとの配慮から設定されていることはご察しいただけると思うので，ご家庭でも帰宅の時間には十分気を付けておいて下さい。
　極端な例では，10時半，あるいは11時近くにコンビニでカップラーメンやお菓子を食べていた生徒を見かけたこともある。本人たちはまったく悪気はないし，むしろ楽しんでいる様子である。親が心配しているのを考えないのだろうか。それとも，親も容認していて，そういう生活が常態化しているのだろうか。早く家族のもとに帰りたいと思うのではなく，夜のささやかなパーティーに安らぎを得ているとしたら……悲しいことだと感じた。
　「早寝，早起き，朝ごはん」運動が叫ばれるようになったのも，子供たちの生活スタイルが夜型になってきていることが背景にある。このことに関してはコンビニ業界も責任を感じてほしい。営業の自由はあるものの，夜中であれば「家に帰って食べなさい」と言うくらいの子供たちへの配慮はあってしかるべきだろう。現実的な問題として，夜遅くまで出歩いている子は，非行に走りやすい，事故や犯罪に巻き込まれやすい，などの危険が渦巻いている。また，生徒がコンビニの前などで飲み食いしたり，歩きながら食べたり，ゴミをポイ捨てするという姿は，はたから見て良い印象は受けない。学校のイメージを悪くすることにもつながる。水谷修先生のように“夜回り”を実行しなければならないのだろうかと考えるこの頃である。一緒に夜回りをとまでは言わないが，ご家庭でも子供たちの行動には常日頃から関心を持って，生活習慣の改善にご協力をお願いしたいと思います。

　※ 各御家庭では，ご両親の仕事の都合等さまざまな事情はあろうかとは思いますが，当川�ｱ塾グループは基本的な方針として『塾の行き帰りにコンビニでの買い食い等，寄り道をすべきではない』と考えていますし，そのように指導していくつもりでいますので，ご協力をお願いします。

　尚，この件について何かご意見等ありましたら，御手紙でも，お電話でも，何でも結構ですので遠慮なくお知らせ下さい。当グループの職員なら誰でもよろしいです。

〔別役〕